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今日はいよいよスイスへ向かう。昨日、隣の席で夕食が一緒だった老夫婦(Yuが落とした色鉛筆を拾うのを手伝ってくれた)が同じホテルの同じフロアに泊まっていて、挨拶をする。
Dijoから高速でスイス国境へ向かう。渋滞と複雑であろう都市高速を嫌って、直接バーゼル市内を横断する主要道を避け、国道で入る事にした。しかしフランスの高速を降りた?あたりからどうも様子がおかしい。「国境事務所」の看板を横目で見ながら高速で通り過ぎる。そのうちNaが「あれ、ドイツ国境を越えたかも」と言い出す。よーく地図を見てみるとこのあたりはドイツとフランスとスイスの国境が重なっていて、ライン川を超えるとドイツなのである。高速道路上に関所を構える国境事務所も何もない、河を越えたらドイツであった。スイスはEUに加盟していないので、国境を超える際にいろいろうるさいかな?と予想していたので、ドイツから入る際にドイツ入国の印がないのでうるさいかも、と不安になってくる。「間違えました」ではすまされない事なので、様子を探るのと、スイス高速のチケットがないか確認するため、まずサービスエリアに入ってみる。全てドイツ語。うーん、まずいな。とりあえずそこにいたドイツ人から、高速のチケットはスイス国境で買える、と言われた。無断国境越えよりも高速のチケット代3000円を心配しているところは、後から考えるとおかしいが、ひとつでも不安を解消したかったので、とりあえず、得るモノはあった。
いよいよスイス国境に差し掛かる。大きなゲートがあり、車が一台一台止められ、パスポート検査を受けている。しかし拍子抜けするくらい何も言われず、ほぼ通過状態で通り抜けた。悪い事をしたわけではないのだが、フランス語、ドイツ語、イタリア語いずれも言葉が通じない。英語であっても、日本語のように縦横に操って相手の仕草から簿妙なニュアンスを掴むという事も、伝える事もできないので、やはり面倒事は避けたいと言う思いがあり、何事もなく国境を越えると思わず笑みがこぼれてくる。旧東欧圏から西側に脱出した人の気持ちはこんな感じなのかな、などと大げさに考えてしまう。
スイスの高速は、イギリス、フランスとは違い、とばしている車は少なく、若干道路が狭いように感じるので、そのせいなのかもしれない。しばらくのどかな丘の風景が続く。スイスと言えばそびえるような山を想像していたが、ちょっと違うな、と感じていたが、間もなく、そびえるような山が見えてくる。
今日から、Naの学生時代の友人であるY子さん家族の家に4泊滞在する事になっている。Y子さん夫妻には結婚式にも参加してもらい、披露宴の席ではお祝いの言葉を頂いている。Luzern(ルツェルン)近郊のHergiswil(ハーギスビル)に住んでいて、Luzernを過ぎるとすぐに到着した。湖と山に囲まれ、湖を見渡せるた高台に立つ、素晴らしい環境の家であった。
この夜は久しぶりに会った、Y子さん夫妻と遅くまで話をした。
本日の走行距離494km。
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